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騎士様は私のボディーガード

第4章 騎士様、居候が増えました!

「二人とも、ありがとう」



正直お金のことは心配だったから、すごく有難い。



「お礼なんていいよ。だってうちらが勝手にこっちの世界に来ちゃったんだから」

「そうだな。その原因も調べないとな」



そうなんだよね……。
シリウスは向こうの世界の魔術師に飛ばされたとか言ってたけど、ウラユは普通に街で漫才してたら飛ばされちゃったんだよね。


調べるといっても、今度いつ穴が現れるかわからないから待つしかないけど……。




次の日、ウラユは俊輔さんとホームヘルパーの仕事へ行き、シリウスは私を会社に送ったあと、ボディーガードの会社へと向かった。



ウラユは俊輔さんがついてるからいいけど、シリウスは一人で大丈夫かなぁって、就業中ずっと気になって仕方なかった。



「楠さーん、これ、お願いね!」



ドスンッと大量のファイルが目の前に置かれる。
でも私はそんなものにも目もくれず、勢いよく椅子から立ち上がった。



「お先に失礼します!!」



シリウスが心配なのに、残業なんてしてらんないよっ!!



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