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騎士様は私のボディーガード

第5章 騎士様、デートです♡

助けを求めるなら今しかない──!!



「従業員さん、私っ──」

「よく我慢したな、ミオ。あとは任せとけ」

「!」



顔は見えなかったけど、その声ですぐわかった。


───シリウス!?



「乗るよ! 男3人、女1人な!」



その時、金髪の男が私の腕を無理矢理引っ張った。



「……痛っ!」



私が顔を歪ませると、従業員の格好をしたシリウスが金髪男の腕を捻りあげた。



「おい、何す───」

「今から貴様らに死刑を執行する」



低い声でそう言うと、シリウスは男たちの襟元を掴むと、次々とゴンドラの中に突き飛ばした。

そして自らもゴンドラの中に乗り込んだ。



「シリウス!?」



4人乗りなのに7人も乗っているせいで、ゴンドラがグラグラ揺れている。

シリウスの身の安全を心配していると、遠くから男たちの断末魔の叫びが聞こえてきた。



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