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騎士様は私のボディーガード

第6章 騎士様、二人はお別れです

「俊輔さんが鏡の中に!?」



そんなことありえない……
人間が鏡の中に入ってしまうなんて……



「とにかくこっち来て!」



説明するより見た方が早いと、ウラユは走り出した。

私もシリウスもウラユの後を追いかけると、少し寂れた感じの建物にたどり着いた。
入り口には鏡の迷路と書かれている。


鏡の迷路は人気がないようで、遊園地のスタッフ以外誰もいなかった。


客が来なくてあくびをする男性スタッフに、手首につけてるフリーパスを見せて中に入る。



「……わあっ……」



入ってすぐに、鏡張りの空間に思わず足が止まった。



「なんだ、これはっ……」



自分の姿があちこちに写るのを見て、シリウスも戸惑っている。



「……こっち!」



ウラユが慣れた感じでヒョイヒョイ歩いて行くけど、後をついていってるはずなのに思いっきり鏡に激突してしまった。



「大丈夫か、ミオ!」

「う、うん……。鼻ぶつけた……シリウスも気をつけて」




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