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騎士様は私のボディーガード

第6章 騎士様、二人はお別れです

なんとかウラユの後を追いかけると、行き止まりの空間に出た。



「ここなの……。ここでシュンスケと話してたら、突然鏡の中から謎の手が伸びてきて、私の腕を掴んだの!」

「!」

「とっさにシュンスケが助けてくれたんだけど、揉み合ってるうちに鏡の中に引きずり込まれてしまって……」



ウラユは恐る恐る鏡に触れてみた。
しかし自分の手が合わさるだけで、鏡の中には入れない。



「まさか、閉じ込められた?」



他の鏡を確認するも、鏡の中に入れそうな場所はなかった。



「どうしようっ……シュンスケに何かあったら私のせいだ!」

「ウラユ……」



まさか本当に鏡の中に入ってしまったなんて……。
俊輔さんは一体どこに連れてかれてしまったんだろう。



「……鏡から伸びてきたのは謎の手だけか? そいつの姿は?」



シリウスが冷静にウラユに問いかける。



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