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お話の続きは異世界で

第10章 高く跳び上がって

それから―――

皆で解決法を話し合った。

だけど

「だからぁ、持ち上げて運んであげるってばぁ!」

「それでは剣が振れぬ!」

結果は――全くの堂々巡り。

さっきから同じことを繰り返してる2人を見て、ため息をこぼした。

解決法は、ほぼ決まってる。

って言うか、それしかない。

信さんにしか切れないんだから、信さんに切ってもらうしかない。

ただ、その方法が――

「ならばワシをあの崖の岩場まで運んでくれぬか?」

信さんが指差すのは、薬草より高い位置にある、岩の窪み。

「いいけどぉ…そこからどうするのぉ?」

首をひねるパンダウサギさんに、信さんは迷いなく言い切った。

「飛び降りる」

「はぁ!?」

「ちょっとぉ!本気なの~!?」

その突拍子もない案に、皆が唖然とする中で、信さんは気楽そうに言う。

「あの茎にしがみつければ、斬ることも容易かろう」

しがみつければ、って…

「いやいやいや!しがみつけなかったらどーするんでぃ!?」

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