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お話の続きは異世界で

第19章 拒絶を繰り返して

「うわ…素敵…」

外壁には石造りを思わせるようなタイルの装飾がされていた。

屋根は高く、急な傾斜を描いている。

5階建ての建物の3階から上は屋根裏部屋なのかな?

上に行くにつれて窓の数が少なくなっている。

まるで中世ヨーロッパを想像させるような建物。

その1階部分がお店のようだ。

店の入口の扉の高い位置に、木彫りの看板が掛けられている。

『Master of Meister Mike Madison』

…今度は英語。

チケットの日本語といい、話している言葉といい、ここを異世界って言うのは何かチープすぎる気がする。

「マイクさん…のお店って事?」

「マイク·マディソン。略して『ママ』だ」

ママ。

ちょっと待ってよ。

ママって言うから、てっきり女の人かと思ってた。

でもマイクって…男の名前だよ、ね?

男の人を見れば、私の戸惑いを感じとったのか、励ますように言った。

「ママならそれを外すことが出来るはずだよ」

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