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お話の続きは異世界で

第10章 高く跳び上がって

言葉の奥に何かを含んだような言い回しをした。

そして――

「お、おい!うわぁぁぁっ!!」

パンダウサギさんが信さんを羽交い締めにした。

「えぇっ!?パンダウサギさん!?」

「このまま、一緒に行くわよぉ!」

そして―――

「うおっ!おっ!おおぉぉっっ!!」

野太い信さんの叫び声と共に、2人は高く飛び上がっていった。

パンダウサギさんが生み出した空気の層。

それをピョンピョンと、うまく飛び上がっていく。

そして最終的には、さっきカエルが水風船をぶつけた場所へ降り立った。

「な…何たる事であろうか」

肩で息をする信さんに、パンダウサギさんは笑うと

「だぁってぇ、自力で登れないんだから。こうしないと」

確かにそうなんだけど!

信さんは顔を曇らせると、諦めたようにため息をついて

「だが…感謝いたす」

そして、薬草に向き直った。

見上げる私達にも、緊張が走る中、パンダウサギさんの愉しげな声が聞こえてきた。

「さぁ、お手並み拝見、って感じ~?」

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