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お話の続きは異世界で

第11章 故郷目指し、いざ行かん

「そんな…!」

私のために手助けしてくれたのに!

そんな人を見捨てるなんて、ひどすぎるよ。

「薬草を手に出来たのは皆の尽力の賜。これ以上はしのびない」

私を見る信さんの目は優しくて。

その目を見ていると、自分が情けなくて、どうにか出来ないか悔しくて…

下唇を噛んで、感情を抑え込もうと耐える。

すると

「もう、分かったわよぉ~」

パンダウサギさんが諦めのため息をついた。

「ネェちゃん?」

キョトンとカエルが見つめる中で、パンダウサギさんは腕を組んで真っ直ぐ立つと

「アタシが連れていくわ~」

「え?」

「アタシならひとっ飛びよ~?」

そう言ってフフッと笑うと、パチンと音がしそうなウインクを飛ばした。

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