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お話の続きは異世界で

第12章 川のほとりで語らえば

そして…

信さんとパンダウサギさんは、薬草を届けるために信さんのおうちへ向かった。

背中に薬草をくくりつけた信さんを

「離れると跳びにくいのよ」

なんて言っておんぶしてジャンプしたんだから…

パンダウサギさんって、実は怪力の持ち主なんだな…

そんな2人を見えなくなるまで見送って――

私たちは今、川下りをしている。

何でそうなったのか、って思うよね。

別に遊んでる訳じゃないよ?

ノートが飛んでっただろうって場所が、ちょうど川下の方向だったの。

本当は川沿いを歩いていくつもりだった。

でも今までの道中、めっちゃ歩いたり走ったりで、足が疲れてたのも事実だし。

周りを見回したら…谷の近くに小舟が捨てられていた!

これを利用しない手はないじゃない!!

早速乗り込めば、カエルが長い棒を持って船頭をやってくれた。

「ぃよっこいせぃ~!」

カエルが陽気な声を上げながら、長い棒を岩に当てて船を操縦していく。

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