お話の続きは異世界で
第12章 川のほとりで語らえば
「悪いことは人のせいにする」
「そうじゃねーけど!……っ」
褪めた目でカエルを見るウサギ。
何か…前にも見た気がする。
「だったら今は?」
「今!?」
「水、飲ませてたよね?」
はい?
思わず目を見開いてカエルを見た。
水、飲んだよ?
喉渇いてたんだもん。
生き返ったって思うくらい美味しかったし、カエルにも感謝した。
なのに、あれも――?
「唇や口の中、舌の感触…照れ臭くてぶっきらぼうになっちゃって」
からかい気味のその口調に、カエルの顔がますます赤くなった。
それを見て、咄嗟に口を手で覆った。
待って待って!ちょっと待ってよ!!
カエルのお陰で助かって、めっちゃ頼りになるって…力になってくれてるって思ったのに!
……あれ?
その時、ふと佐藤くんを思い出した。
文化祭でのクラスの対立が起こって、佐藤くんに愚痴った時――
『悪いことがあると人のせいにする。良いことがあれば自分の力だと言う……それじゃダメなんじゃないか?』
「そうじゃねーけど!……っ」
褪めた目でカエルを見るウサギ。
何か…前にも見た気がする。
「だったら今は?」
「今!?」
「水、飲ませてたよね?」
はい?
思わず目を見開いてカエルを見た。
水、飲んだよ?
喉渇いてたんだもん。
生き返ったって思うくらい美味しかったし、カエルにも感謝した。
なのに、あれも――?
「唇や口の中、舌の感触…照れ臭くてぶっきらぼうになっちゃって」
からかい気味のその口調に、カエルの顔がますます赤くなった。
それを見て、咄嗟に口を手で覆った。
待って待って!ちょっと待ってよ!!
カエルのお陰で助かって、めっちゃ頼りになるって…力になってくれてるって思ったのに!
……あれ?
その時、ふと佐藤くんを思い出した。
文化祭でのクラスの対立が起こって、佐藤くんに愚痴った時――
『悪いことがあると人のせいにする。良いことがあれば自分の力だと言う……それじゃダメなんじゃないか?』