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お話の続きは異世界で

第13章 夕焼け空に星ひとつ

私達を確実にその場所へ連れていきたくて…?

「じゃあ…船着き場に行くしかない、って事ね」

「アイツの思い通りになるのは面白くねーんだけどよぉ」

あーあと嘆くカエルを見ていたら、何だか落ち着いてきた。

落ち着く、って言うより…腹が据わるって言うのかな?

どうあっても行かなきゃならない。

ウサギ絡みの件なら、ルーズリーフノートの回収に繋がる可能性もある。

私達に『大人しく』来て欲しいのなら…

ウサギも無茶な事はしない……だろう。多分だけど。

そう決まれば!

「悩んでも無駄よ!行くしかないんだから!」

大きく頷いて宣言すれば、カエルは呆れたような目で

「全くネェちゃんといい…女ってのは怖ぇ物ねーのかよ」

ボソリと実感を込めて呟かれた。

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