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お話の続きは異世界で

第14章 遠く聞こえる音楽は

警戒?

カエルの言ってる意味がイマイチ掴めなくて首を傾げる。

すると、舟は滑るように運河に着水した。

水飛沫ひとつ立たない、なめらかな着水。

その衝撃の無さに、改めてウサギの風魔法で導かれてるんだと自覚して…辺りを見回した。

「ウサギ…どこにいるの…?」

「さーてな。用がありゃあ、アイツから現れんだろーがな」

どうせ俺んらが着いたのは分かんだろーし、とため息混じりに告げられて、余計に周りを見回した。

舟は川の流れに乗って、ゆっくりと進んでいく。

しばらくすると、川を跨ぐように掛けられた石橋に、横断幕が張られているのが見えた。

『ようこそ!人形の町、カガン・セ・ソンへ!』

カガン・セ・ソン。

それがこの町の名前か。

「人形の町…って?」

「知らねぇ。オイラは来たことねーもんよぉ」

「そっか…名産品とかなのかな?」

「かもな。……っと。船着き場に着くみてぇだぜぃ?」

橋を潜り抜けた先には、広々とした岸辺と停泊した舟や人々がいた。

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