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お話の続きは異世界で

第15章 賑やかな町を彩って

そう言ってニッコリと微笑むと、レンガで舗装された道を先に歩き出した。

女の子が歩くと、ヒールの音がコツコツと鳴り響く。

所々に飾れた、色とりどりの風船や紙テープが風に揺れて、町を賑やかに彩っている。

そこだけを切り取れば、旅行気分を楽しめそうなんだけど…

「行くしかない…よね」

私の気分は重い。

案内されちゃったら、行かざるを得ないじゃない!

カエルを見れば、呆れたような目を向けられ

「何をするために行かなきゃなんねーのか、ちーっとも分かんねーけどな」

あーあ、とため息混じりに言われた。

「う…。確かに」

何度も聞いたのに、イベントもチャレンジも、詳しいことは何一つ分からないままだ。

「全く…しゃーねーよなぁ、オメェさんはよぉ」

「う…ゴメンってば!」

だって…こんな事になるなんて、思わなかったんだもん!

「お客様ー?」

私達が付いてこないから、女の子が振り返って呼んでいる。

「あ、はい、行きまーす!」

私達はお互いに目配せをして…女の子に付いていった。

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