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お話の続きは異世界で

第16章 運命の出逢いを果たしたら

ガラスを挟んだ、格子状の重厚そうな木の引き戸。

女の子がそれを右にスライドする。

重そうな見た目とは違い、カラカラと乾いた音を立てて扉が開いた。

「いらっしゃい。…って、お前かい」

中にいた男の人が声をかけてきて、店に入ってきた女の子を見てガックリと肩を落とした。

「お前だけど。他にも連れて来てるのよ?」

女の子は慣れたようにかわすと、私達を店の中に引き入れた。

「お、何だ。お客さんか!?ようこそ!」

素早く私達に近寄ってきた男の人は、背が高くて、がっしりした体格の人だ。

180cmは軽く超えているだろう。

ラグビーでもやったらすごく活躍しそうな感じだ。

「何かお探しで?プレゼントですか?」

「いや、えっと…」

男の人の圧の高さに、少し引き気味になってしまう。

確か、このお店は人形専門店だったはずだ。

だけど店内はがらんとしていて、店内の中央にレジスターの乗ったテーブルが1つあるだけ。

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