お話の続きは異世界で
第17章 がんじがらめに縛られて
ジャキッ…!
金物が擦れ合う音がする。
それはまるで、目に見えない何かを断ち切ったかのように聞こえた。
思わず目をつむり、その何かから身構えて――でも何も起きなくて。
おそるおそる薄目で周りを窺う…と
「それでも…後悔をしなくて済む方法は、まだ見つけられていないのかもしれない」
男の人が。
自分に言い聞かせるかのように語った。
でもその目は女の子に向けられていて…
「…それって…」
「分かりました」
戸惑う女の子の言葉に被せて、男の人が強い口調で言う。
一瞬伏せられた目は、私に向けられた。
「あなたのお気持ちは分かりました。だが、俺達にはどうする事も出来ない」
きっぱりと告げられて、もう打つ手は無いんだと理解できた。
だったら…どうしよう……?
だらんとぶら下がったままの人形を抱き寄せる。
ツルツルした手触りが、やけに冷たく感じられた。
「そりゃあ無責任じゃねーのかい?」
カエルのぼやきに、男の人が応えた。
「だから…ママの所へ連れて行くしかない」
金物が擦れ合う音がする。
それはまるで、目に見えない何かを断ち切ったかのように聞こえた。
思わず目をつむり、その何かから身構えて――でも何も起きなくて。
おそるおそる薄目で周りを窺う…と
「それでも…後悔をしなくて済む方法は、まだ見つけられていないのかもしれない」
男の人が。
自分に言い聞かせるかのように語った。
でもその目は女の子に向けられていて…
「…それって…」
「分かりました」
戸惑う女の子の言葉に被せて、男の人が強い口調で言う。
一瞬伏せられた目は、私に向けられた。
「あなたのお気持ちは分かりました。だが、俺達にはどうする事も出来ない」
きっぱりと告げられて、もう打つ手は無いんだと理解できた。
だったら…どうしよう……?
だらんとぶら下がったままの人形を抱き寄せる。
ツルツルした手触りが、やけに冷たく感じられた。
「そりゃあ無責任じゃねーのかい?」
カエルのぼやきに、男の人が応えた。
「だから…ママの所へ連れて行くしかない」