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お話の続きは異世界で

第4章 魔術師が現れて

ガサガサと木の葉をかき分けながら、足音が近付いてくる。

私を庇いながら、信さんが刀に手を掛けて、警戒体勢をとった。

ウサギって叫んでたって事は、アイツの知り合いに違いない。

それがどんな関係なのか。

それが分からない以上、こっちの出方も分からない。

もしかしたら…私達にとって『よくない人』なのかも…

ガサッ!

近いところで音がして、体をびくりとすくめる。

悲鳴を上げなかった事を褒めて欲しい!!

すると…

「てめぇ、こんな所にいやがったか!」

木の葉をかき分けるように伸ばされた手が、迷いなく私を捉えようとして…

「びゃあぁぁっ!」

怖さのあまり、悲鳴を上げてしゃがみこんだ!

目を閉じて小さく縮こまる。

それとほぼ同時に、シュッと空を切る音がした。

「あぶねーだろぅが!てめぇ、何モンだ!」

「おぬしこそ。おりんに何をする!?」

信さんの声に目を開けると。

信さんが振り下ろした刀を、真剣白羽取りで受け止めてるのは…

「カエル…だ」

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