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お話の続きは異世界で

第6章 一陣の風が吹いた!

「薬草ってどういうものなのぉ?」

パンダウサギさんからの質問に、信さんが説明をすると

「やっぱり~♡」

そう呟いて、ニンマリと微笑んだ。

やっぱり?

「心当たりがあるの?」

「ちょっとね」

そして、考えがあると言うパンダウサギさんに連れられて移動する。

泥水で汚れて、歩く度にズチュズチュと足音をさせてしまうと

「歩きにくくねーの?」

カエルが呆れたように聞いてきた。

「そりゃあそうだけど…」

着替えなんか持ってないし。

だからって裸足で歩いたら、確実に足を痛めそうだし。

「乾けばマシになるよ」

強がりを込めて、あははっと笑い飛ばしていると

「何でぃ。だったら任せろよ」

え?

カエルが足を止めて、手を交差させる。

何やらブツブツ呟きだした。

もしかして、魔法?

カエルを見て瞬きをしたら…

「え!?なにそれっ!」

カエルが組み合わせた手の間から、白いフワフワした塊が飛び出してきた!

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