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お話の続きは異世界で

第6章 一陣の風が吹いた!

私の態度がよっぽど不満だったみたい。

驚くには驚いたよ!?

だけど…

「あ、あぁ…ウサギも同じように跳んでたから」

抱き抱えられて、一緒に空中浮遊を味わった身としては、そこまでの驚きはなかった。

パンダウサギさんも跳べるんだ~。

うん、そんな感じ。

自分の考えに小さく頷いていると

「ウサギが…?」

カエルがポカンとした目で私を見て呟く。

「アイツ…跳べなかったはずなのに…」

「え?」

聞き返した疑問は、パンダウサギさんの声でかき消された。

「ねぇ~!ちゃんと見ててよぉ~?」

その呼び掛けに、3人共、空中にいるパンダウサギさんを見上げた。

私達の視線が自分に向けられてるのを確認して、パンダウサギさんは両手を真横に広げた。

十字を真似るような形を取ったあとで

「さぁ、行っけぇぇえ~!」

パンダウサギさんが叫んだ途端、空気が歪んだ!

「な…何!?」

初めての感覚に驚いて周りを見回す。

すると、一陣の風が吹いた!

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