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ブワァァッ！

そんな音と共に、辺り一面に風が吹き渡っていく。

すると、どこからか金属が擦れ合うような甲高い音が聞こえてきて…

「何の音？」

聞こえる先を探そうと周りを見回す。

だけど風のせいもあるのか、方向がさっぱり掴めない。

「これは…！」

信さんが目を見開く。

すると上空で、パンダウサギさんが喜びの声を上げた。

「見ぃ～つっけたぁ！」

「何!?どうしたの？」

「ウサギか!?」

「違うけどぉ～、こっちの方向」

パンダウサギさんは腕を伸ばし、方角を示すと

「このまま行ってみるから～。追って来てねぇ？」

そう言って、何もない空間でピョンと跳ねながら先に進んでいってしまった。

「あ！追いかけないと！」

「あ…そう、だな…」

ボーッとパンダウサギさんを眺めているカエルを叱咤して、私達はパンダウサギさんを追いかけた。

ピョンピョン跳ねるパンダウサギさんはとても目立って、見失う心配はない。