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お話の続きは異世界で

第7章 お目当てのものを見つけて

だけど、相手は空中。

こっちは山の中で。

追いかけていくのは、結構至難の技だった。

「また、登り坂…っ!」

「アンタ、大丈夫かい!?」

「おりん、ワシがおぶろうか?」

「大丈夫ですっ!!」

本当は足もくたびれたし、腰から膝くらいはまだ生乾きだから、冷たくて気持ち悪い。

だけどそんな事言える雰囲気でもなくて…

我慢して突き進んでいく。

すると、カエルの足取りが段々と遅くなっていき…そしてため息をこぼした。

「どうかしたの…?」

「カエル殿、いかがなされた?」

信さんが気遣って声をかけると、カエルはゆっくり首を横に振った。

「すげぇなぁって、改めて思いしったとこでぃ」

「すごいって…パンダウサギさん?」

「ああ」

思わず信さんと目配せをした。

さっきもすごいって褒めてた。

でも今は…意気消沈してるように見える。

「確かにパンダウサギさんもすごいよね」

「あれだけ自由自在に風を操れる奴はいねぇんだぜ?」

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