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お話の続きは異世界で

第7章 お目当てのものを見つけて

「じゃあ気を取り直して行こう!」

元気よく歩き出そうとしたその時、また風が強く吹いた。

「うぉっ!」

「またネェちゃんの仕業か!?」

それと共に、金属のきしむような音がさっきよりも大きく聞こえた。

「ねぇ、さっきから鳴ってるこの音って何?」

うねりをともなう風に顔をしかめて聞けば、信さんが目を細めて前方を見据えた。

「これは――」

「何してんのよぉ!」

突然、パンダウサギさんの声がした。

信さんが見つめる先で、パンダウサギさんが私たちを急かしてきた。

「ねぇねぇ~早く早くぅ~!」

「一体何だって言うのよ」

ピョンピョン跳ねながら手招きされて、その方向へ向かう。

「ネェちゃん!風!止めてくれよ!!」

「あはっ。ごめんねぇ~?」

その途端ピタリと風がやんで格段に歩きやすくなった。

登り坂の並木道を抜けてパンダウサギさんの待つ場所へ着いて。

そこに広がった景色に、私は感嘆の声を上げた。

「すごーい!これって…」

「探してた薬草、でしょう~?」

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