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お話の続きは異世界で

第7章 お目当てのものを見つけて

それに対して信さんは無言のままで。

信さん…?

何も言わず見つめ合うだけの私たちに、カエルがため息をついた。

「あーあ、どう仕様もねぇなぁ!」

やれやれと首を振って肩をすくめると

「だったらやっぱ、アイツを見つけるしかねぇか」

カエルの明るい口調に、うん、と頷いた。

すると信さんが頭に手を当てて

「まぁ、そうするより他に無かろうな」

信さん、渋々そう言ってるように聞こえる。

だけど、ウサギを見つけるしかないよね?

「そのためにも、ノートね!」

ノートを全て集めれば、ウサギが出てくると思うもん。

決意も新たに、ルーズリーフノートを抱き締める。

そんな私を見て、カエルは法被の衿元をくっと引っ張ると

「まあいいや。オイラも協力してやるよ」

「ありがとう」

どこの誰だかわからない私を助けようとしてくれるなんて、皆優しい人ばっかり。

本当にありがたいな。

こんな状況なのに、笑顔になれるなんて奇跡だよ!

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