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お話の続きは異世界で

第8章 計算できないサムライと

並木道を抜けて、私の目の前に拡がった景色。

遠くに見える切り立った岩肌から、白い糸のように細く流れる滝。

そこから渓谷が拡がっている。

谷の合間を流れる川は、ターコイズブルーの色を帯びて、まるで空を映しているかのようだ。

日本でも田舎の方に行けばこういう景色が見られるはず。

だけど初めて壮大な景色を目の当たりにして

「きれい…!」

感動のあまり、他に言葉が浮かばなかった。

そんな私の横で、パンダウサギさんは何やら自慢げで。

「そうでしょ~!?これだけ咲いてるのも珍しいわよね~」

ん?咲く?

キョトンとしてパンダウサギさんを見た。

私の視線を受けて、パンダウサギさんは耳をピロッと動かすと

「薬草。アレじゃないの~?」

そう言って指差す先には…

何あれ!?

目で確認して、理解して…顔をしかめてしまった。

後ろで信さんが喜びの声を上げている。

…って事は、アタリなんだ。

信さんに薬草の事を聞いたら

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