お話の続きは異世界で
第8章 計算できないサムライと
『夕日のように赤い、歯車のような形をしたもの』
だって言ってたはず。
だから歩きながら、赤い葉っぱを見かける度に屈んで確認してた。
なのに。
その草が生えているのは、崖の中腹より少し高いくらいの場所。
崖自体が友達の住んでる5階建てのアパートくらい高い。
こんな所に生えるものだなんて聞いてないんだけど!
「えいっ!」
パンダウサギさんが右手を振る。
するとそこから風が舞い上がって…
薬草と思われるものの葉っぱだか花弁だか判別つかないものがくるりと回り始めた。
キィ、キィ、キキィ…
その途端、金属が触れあうような、甲高い耳障りの良くない音がする。
この音…薬草が回転すると鳴るの?
音からしても『草』とは言いがたい。
それに…
「何てデカさなんでぃっ!」
カエルの驚きに、同意して何度も頷いてしまう。
竹のようにしなる茎。
その先には確かにオレンジ色の花(?)が付いてる。
オレンジ色の、歯車のような…
だって言ってたはず。
だから歩きながら、赤い葉っぱを見かける度に屈んで確認してた。
なのに。
その草が生えているのは、崖の中腹より少し高いくらいの場所。
崖自体が友達の住んでる5階建てのアパートくらい高い。
こんな所に生えるものだなんて聞いてないんだけど!
「えいっ!」
パンダウサギさんが右手を振る。
するとそこから風が舞い上がって…
薬草と思われるものの葉っぱだか花弁だか判別つかないものがくるりと回り始めた。
キィ、キィ、キキィ…
その途端、金属が触れあうような、甲高い耳障りの良くない音がする。
この音…薬草が回転すると鳴るの?
音からしても『草』とは言いがたい。
それに…
「何てデカさなんでぃっ!」
カエルの驚きに、同意して何度も頷いてしまう。
竹のようにしなる茎。
その先には確かにオレンジ色の花(?)が付いてる。
オレンジ色の、歯車のような…