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黒蜥蜴──テレビドラマとヌードモデル──

第4章 裸にされたいです

空気に触れ、自由になった乳房が揺れたり、弾んだりするのを楽しめる体位や運動を彼は好むはずなのに、

今夜はどうしたのだろう。
ホックさえ外さないブラジャーの上から、彼はそのまま愛撫を続けている。

それも、処女の緊張をやわらげようとしていると思うほどの優しい愛撫だった。
これなら処女でも自分からブラのホックを外しちゃうかも、と思えるほどの優しさ……。

(ただし、処女はすみやかに全裸にされたほうがかえって落ち着くから、ブラもパンツも男性が外してあげてね)

「う、う」

わずかに理性のコントロールをはみ出した刺激に声が出ると、かえって、彼のほうが驚いたようだった。

(これぐらいで、感じたのか?)

なんとなく悔しい気もするけど、しかたがない。感じるんだから。

だいたい、ドラマをなぞるのなら、愛撫を加えるのではなく、さっさと下着まで脱がせるのが正しい展開のはずだが、こうなっては修正できそうもない。

「う、うう……」

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