先生、お願い…早く治して(番外編)
第9章 受付嬢らん…最悪の日
いつもと違う私に気が付いたのは、高梨先生だ
高梨「アレ?らんちゃん?!」
らん「…??…は…い。」
辛うじて顔を上げ、返事をした私に先生は
高梨「どうした?具合悪いの?大丈夫?」
らん「…大丈夫です。」
無理矢理、引き攣った笑顔で愛想笑い
カウンター越しにいた高梨は、中に入って来た
高梨「どうした??顔色も悪いし…」
言いかけたその言葉を遮る様に
らん「先生!本当に大丈夫ですから!!家に帰って寝たら、明日には元気いっぱい復帰しますかっ…ら…」
高梨「…見たら分かる!!」
先生はいつになく真面目な表情で、らんの横に行きしゃがむと、額に手を伸ばす。
らん「ほんとにっ!!大丈夫です!」
らんは高梨の伸ばした手を振り払おうとしたが、あっさりとその手は捕えられ、高梨は逆の手で額に手を当てた
高梨「少し熱もあるし、冷やせもかいてるね。どう調子悪いの?言って?」
らん「先生…本当、私、大丈夫ですから…。」
先輩「そういえば観月ちゃん、お昼にお腹痛いって言ってたよね?」
高梨「お腹が痛いの?」
らんはブルブルと首を横に振るう
高梨「ちょっとごめん…」
腕を伸ばし、らんのお腹を押す
らん「ん”っっ…」
あまりの激痛に椅子から崩れそうになる
高梨「らんちゃん、そんなに痛い様じゃ家には返せない。」
らん「良いです。本当大丈夫ですっ!」
高梨「大丈夫じゃない!!ダメだ!」