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先生、お願い…早く治して(番外編)

第2章 牧野の娘…初めて見る進美外科



どんな状況なのか


我々が待つこの部屋に聞こえて来る、女性の泣き叫ぶ声


『ぁっ…ぃやぁッ…せんせ…だめっ、やぁッ…お願いもうやだぁ〜ッ』



ただその声はどこか艶かしくも聞こえ、なんだか父親の俺としては、娘と一緒にこの静かな空間で聞くことが気まずく感じた



会話までは聞こえないが、石川の声だろうか…男性の声も微かだが聞こえてくる



俺の手を握るミキの手が、若干汗ばみ手に力が入っているのを感じた


こんな時は気分を紛らわせる事を言うべきか…
だが考えれば考えるほど何も浮かない…




ミキ 「パパ〜怖い…私も痛い事されるの?」



不安そうに俺の顔を見上げる



牧野「え?大丈夫だよ。心配しなくて!」


とりあえず満面の笑みで笑ってみせた








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