先生、お願い…早く治して(番外編)
第12章 受付嬢らん…週末入院
いつもの紺色のV字のスクラブに白衣をまとい
焦げ茶色の柔らかなパーマが、笑顔をより一層優しく見せる
高梨「こんばんは!どおかな?お腹の調子は。痛くなってない?」
コクンと頷くらんの顔は、何処か俺に恐怖心を抱いている様にも見えた
緊張する…
ただでさえ緊張するのに、あんな所見られた後で、目のやり場に困る…
高梨はらんが寝ているベットに近づくと、ぶら下がっている点滴に目をやる
高梨「もう少しで終わるね。それまでここにいても良い?」
え?
内心嬉しい様な…、、この日ばかりは早く帰って欲しい様な…、、複雑な気持ちでいっぱいだ。。
高梨「夕飯は?ほとんど残したんだって?食欲無い?」
また小さく頷く
高梨「そっか。。ちょっとごめんな!」
高梨は、らんの額にかかる前髪を避け優しく額に手を当てた
近い、近いよ。。。
恥ずかしさで顔がカァ〜ッと赤くなる。
高梨「ん〜、少し熱っぽいね。。治療した後だし、食欲も湧かないかな。。いいかい、らんちゃん、また痛くなったり酷くなったらちゃんと言うんだよ!良いね?」
小さく頷いた。