先生、お願い…早く治して(番外編)
第5章 牧野の娘…陰核治療
少女の痛いけな悲痛な叫びがこだまする…
隣の部屋で待つ牧野も流石にこの声に我慢が出来ず、考えるより先に身体が動いていた
勢いよく診察室のドアが空き、
牧野は大きな声で娘の名前を呼んだ
“ミキーーーーー!!”
ミキ「…パパ〜!パパパパーーー!来て!!助けて!もうやだよー!やりたくない〜!パパ〜!パパ〜!!」
ミキもまた、カーテンです囲われたベットから、泣きながら必死に牧野に助けを求めた
牧野「ミキーー?!!」
ドアから近づく牧野の足音
石川「…来るな!」
石川は声を荒げることも無く、牧野に届く程度の大きさで、一言、牧野に伝えた
牧野「……っ…。」
その声に足を止めた…
ミキ「パ〜パ〜ッ…お願いっ…やだッ…ぅっ…やだ〜いたい〜もうヤダ〜助けて〜お願い…来て〜!もうやらない〜!お願いもうやだぁ〜!!」
必死に泣き叫び助けを求める娘の声
牧野「玄ちゃん…!?!!!」
牧野は泣き叫ぶ娘を心配し、どうにかしてくれと言わんばかりに、石川の名を呼んだ
石川「だから、言っただろ…。。。外で待ってろって!」
ほらなっ…、、と言わんばかりに牧野に返した
牧野「でも…やっぱり放っておけない…!!」
カーテン越しに近づいて来るのが分かる
石川「ダメだっ!!来るな!!ミキちゃんの事を想うならそこで待ってろ!」
牧野「でもっ!!!!ミキはまだ子供だ!やっぱり我慢なんて無理だよ!!」
石川「いいから、俺が良いと言うまで絶対入るな。いいなっ?牧野。大丈夫だから、俺に任せろ。」
どうにかしてくれ!と必死な牧野とは裏腹に、石川はあくまで冷静に落ち着いた声で牧野へ言葉を届ける