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先生、お願い…早く治して(番外編)

第5章 牧野の娘…陰核治療



石川はベットの上で痛みで身体をよじり、バタバタと暴れるミキの膝の下と、背中に腕を通しお姫様抱っこをする様に持ち上げると、自らベットに腰掛け自分の膝の上にミキを乗せた。

ミキは石川の胸の中でわんわんと泣きわめいた



ミキ「 なんで〜なんで何もしてくれないの〜!痛いの〜痛くて我慢できないぃぃーー!!先生やだぁ〜お願いもうヤダぁ〜!」



石川「ごめんごめん痛いよな…。。ごめんな〜」


正直、13歳でこの治療は過酷過ぎる。
痛みで自分の胸の中で泣き叫ぶミキを直ぐにでも開放してやりたいが、してやれない切なさ


石川はただ自分の中で泣き叫ぶミキをギュッと抱きしめ、まるで泣きじゃくる赤ん坊をあやすかの様に、背中をトン…トン…トン…と大きな手で優しくたたく




ミキ「痛いよぉ〜っっく…せんせ…おねがいっ…」




石川「…痛いよな…ごめんな…」



なにより2つの注射を打った箇所の神経の伝達の繋がりが大切なのだ。

痛みが共鳴し合い強い痛みとなるが、結果的に神経の繋がりが出来、治療後は感度の回復が見込めるのだ

だから今大切なのは、痛みを通してバラバラだった神経を繋げる事。しっかり伝達させる為に今は痛みに耐えなければならないのだ


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