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中出し家族。

第7章 不穏な陰



道久「じゃあ、失礼します…」

麻衣香「…」


ポーチを鞄に戻すと
道久は出て行き戻る事はなかった


麻衣香「…」


部屋の電気は消され
暗い部屋の中、一人眠る麻衣香
熱は平熱近くまで下がり心地よい眠りに
ついていた


麻衣香「…ん、っ…」


心地よい眠りの中
麻衣香はある夢を見ていた

内容は生前に両親と交わした最後の会話
それを第三者目線で見ている
そんな夢だった


父『天気、悪いみたいだな』

母『そうね、危ないしやっぱりやめよう
かしら…』

麻衣香『大丈夫だって、天気予報では雨
もう止むって言ってたよ』

母『ん、でもね…』

麻衣香『行ってきなよ』

父『母さん、麻衣香もそう言ってる事だ
し行こうか』

母『そうね、せっかくだし』

麻衣香『決まり』


雨足が強かった為
出かけるのを渋っていたが
麻衣香が後押しをし二人は出かける事に
した

天気予報では
直に雨は止み晴れ間が出る
そのはずだったが雨は一向に止まず
強くなる一方で

その結果…


麻衣香『お父さ、お母さん…』

麻衣香「…」


二人は事故で亡くなってしまった…


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