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麻衣香「…」

道久「麻衣香さん」

麻衣香「あ、おはようございます」

道久「おはようございます、もう大丈夫
なんですか？」

麻衣香「はい…」

道久「…」


登校途中
道久に会った麻衣香
気持ち的に会いたくなかったが
無視は出来ず方向も一緒な為、途中まで
一緒に行く事に


麻衣香「…」

道久「大丈夫ですか？」

麻衣香「えっ？」

道久「顔色があまり良くないようなので
無理してるのかなって」

麻衣香「…」

道久「麻衣香さん？」

麻衣香「…まだ少しダルさはあります…
北川さんにはもう一日休むよう言われた
んですけど、家にいたくなくて…」

道久「わかります…」

麻衣香「！？」

道久「私も、あの家は嫌いです」

麻衣香「道久さん？」

道久「時折、鬼崎家との関係を断ち切り
二度と関わりたくないと思う時がありま
す」

麻衣香「…」


苦手ではなく嫌いと
関わりたくないと言った道久
嘘かと思ったが表情を見る限り本心に思
えた


道久「でも私は逃げません、今の私には
成し遂げなければならない事があります
から」

麻衣香「それは…」

道久「…」