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中出し家族。

第7章 不穏な陰



加藤「大丈夫、じゃないよな…」

麻衣香「…」

加藤「家に連絡して迎えに来てもらった
方が」

麻衣香「ダメっ!!」

加藤「!?」

麻衣香「あ、今の時間、電話しても誰も
いないから…」

加藤「そっか、そうなんだ…」

麻衣香「…」


麻衣香を心配し
家に電話しようとした加藤
だけど家には連絡して欲しくなかった

無理して学校に行った事がバレたら
きっと外出は許されず
最悪、自主退学

それだけは絶対避けたかった


麻衣香「…」

加藤「じゃあ学校まで歩ける?」

麻衣香「えっ」

加藤「このままここにいるより保健室で
休んだ方がいいだろう?」

麻衣香「ぅんっ…」

加藤「よし、じゃあゆっくりでいいから
学校まで行って保健室で休もう」

麻衣香「ありがとう」

加藤「友達を助けるのは当然だろ」

麻衣香「…」


嘘偽りのない言葉
加藤の言葉は彼らとは違い
心から麻衣香の体を心配し気にかけてく
れていた

何の見返りもなく純粋に
友達として…


麻衣香「ありがとう…」

加藤「(笑)」


それがすごく嬉しかった


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