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中出し家族。

第15章 絶望と希望



道久「薬の件については謝ります」

麻衣香「…」

道久「あの時の私は鬼崎に復讐する為だけ
に生きてました」

麻衣香「…」

道久「どうすれば鬼崎を苦しめられるか
毎日そればかり考え、そして」

麻衣香「…!?」

道久「あなたに子供が出来なければいい
その結論に至ったんです」

麻衣香「だからあの薬を…」

道久「はい、私は子種がなく妊娠させる
心配はありませんでしたが圭君と和真君
がいたんで」

麻衣香「子種がないんですか?」

道久「はい」

北川「…」

道久「麻衣香さんと会う少し前に病院で
性病検査をしたんです、その時にないと
知らされました」

麻衣香「そうだったんですか…」

道久「それを知った時、ショックでした
でも今は逆に子種がなくてよかったって
思ってます、鬼崎の血を引く悪魔の子を
この世に放つ危険がなくなったんで」

麻衣香「悪魔の子って…」

北川「…」


鬼崎の子供
鬼崎の血を引く子供を
悪魔の子だと冷たく言い放った道久

確かに鬼崎は冷酷で冷たい人間だったが
悪魔は少し言い過ぎな気もした
だけど鬼崎は…


道久「あの人は人間の皮を被った悪魔です
じゃなきゃ、あんな事できません」

麻衣香「何をしたんですか」

道久「…殺人です…」

麻衣香「!?」

道久「自分の目的を果たす為にある夫婦を
事故に見せかけ殺したんです」

麻衣香「それってまさか」

道久「麻衣香さんのご両親です」

麻衣香「!!」


道久が言うように人間の皮を被った
悪魔だった…


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