
中出し家族。
第15章 絶望と希望
北川「近い内、旦那様が家を開ける日が
あります、その日がチャンスかと」
麻衣香「…」
北川「麻衣香様」
麻衣香「…!?」
北川「私なら大丈夫です、だから麻衣香様
だけでも逃げてください」
麻衣香「…っう、北川さん…」
北川「…」
最後まで説得し続けたが北川の意思は硬く
隙を見て麻衣香だけ鬼崎家から
逃げる事になった
北川の力を借りれば鬼崎家から出るのは
そう難しい事ではなかったが
問題は出て行った後
鬼崎の執着心をどう断ち切るかだった
麻衣香「子供…」
北川「えっ」
麻衣香「子供が産めなくなれば私への執着心は
なくなるのかな…」
北川「…可能性はあります…」
麻衣香「そっか」
北川「…麻衣香様…」
麻衣香「…?」
北川「子宮、全摘しますか…」
麻衣香「えっ…」
北川「子宮を全摘すれば旦那様の執着も
消えます、それに…」
麻衣香「…」
北川「以前、産婦人科を訪れた時、先生から
言われたんです、子宮周りに影が見えるって
詳しい検査は後日ですが最悪…」
麻衣香「なに…」
北川「子宮を全摘する必要もあるかと」
麻衣香「…わかった…」
北川「…」
産婦人科で言われた事
北川が先生と話してたのは覚えてる
だけどあの時は放心状態、心ここに在らずで
内容までは、はっきり
覚えていない
もちろん検査の結果次第では子宮を全摘
しなくてもいいかもしれない
だけど…
麻衣香「どうするか、ちょっと考えます…」
北川「はいっ…」
麻衣香「…」
現状、残す事は難しかった…
