
中出し家族。
第16章 終わりと始まり
鬼崎「さあ遥、私と一緒に帰ろう」
麻衣香「…」
鬼崎「遥?」
麻衣香「謝ってください」
鬼崎「謝る?」
麻衣香「北川さんに謝ってください」
鬼崎「遥、あいつに何を言われたか知らないが
いい加減、目を覚ませ」
麻衣香「…」
鬼崎「遥」
麻衣香「私は遥じゃない!!」
鬼崎「!!」
麻衣香「私は麻衣香、椚麻衣香よ!!」
男性①「!!」
男性②「!!」
自分の名前を叫び
男達の腕を強引に振り払うと
麻衣香はベランダの方へ全速力で走った
勝機があるわけではない
ただその場から逃げ出したい一心で
全力で走り続けた
麻衣香「ハァハァ、っ」
鬼崎「遥っ!!」
麻衣香「!!」
鬼崎「遥、危ないから早くこっちに来なさい
早く!!」
麻衣香「北川さんは!!」
鬼崎「…」
麻衣香「北川さんは私を見てくれました」
鬼崎「何言ってるだ、私だって」
麻衣香「麻衣香として」
鬼崎「!?」
麻衣香「私を椚麻衣香として見てくれた
あなたとは違う!!」
鬼崎「…」
