
中出し家族。
第16章 終わりと始まり
麻衣香「北川さんは」
鬼崎「そんなに北川が好きか」
麻衣香「!?」
鬼崎「そんなに北川が好きならお前も死ね」
麻衣香「え、あっ!?」
鬼崎「死んで北川の元へ行け、行けえ!!」
麻衣香「ああ、う…」
鬼の形相で麻衣香に近づくと
鬼崎は一切の躊躇なく麻衣香の首を絞めた
首を絞められ必死に逃げようと抵抗するが
ベランダの柵に押し付けられ
危険な状態に…
鬼崎「こうなったらもう死体でも構わない
死ね、死ね、死ね!!」
麻衣香「やめ、て…たすけ、て…」
鬼崎「死ねぇ!!」
麻衣香「っ…」
段々と意識が薄れていき
半ば諦めモードになってしまった
死ぬのは怖いが死んだら両親や北川に会える
そう思うと死に対する恐怖も
少しだけ和らいだ
麻衣香「お父さ…お母さ…っ」
鬼崎「死ね、死んであの世に行け!!」
麻衣香「…」
父『麻衣香』
母『麻衣香ちゃん』
麻衣香「!!」
半ば諦めかけた時
頭の中に父と母の声が聞こえた
その声はまるで「負けるな、諦めるな」と
激励するように
麻衣香「お父さ…お母さん…」
鬼崎「!?」
麻衣香「私…負けない…」
鬼崎「遥」
麻衣香「こんな奴に、負けないっ!!」
鬼崎「!!」
そしてその声は麻衣香に反撃の力を与えた
