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がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ

第3章 私の…性癖?!(性的表現あり〼)


「おはよ☆杏奈ちゃん♡」


「・・・・・お、おはよ〜〜〜★」

あはは・・・顔、見ちゃったよ……。
目の前の、オカズちゃ……もとい、雫ちゃん。

朝も早いのに、太陽のように明るい笑顔で私の側まで歩み寄ると、ほぼ同時に電車の扉が閉まる。


・・・今日は一応祭日なのか……いつもより学生がいないので珍しく車内は空いていて、普段なら満席で座れない電車の長椅子に二人仲良く並んで座っている。
私達社会人は祭日だろうと会社が休みでない限り出勤するのが常識だ。
夏休み前…祭日なんて、あったっけ?


「な〜んか空いてるなって思ったら…そっか。今日から学校は夏休みなんだ……」


今日は7月20日・・・
そうか。
高校生は今日から夏休みかぁ……。


「「うらやましいっ!」」

二人同時におんなじことを口に出して、二人して顔を見合わせる。

そして、あはははっと笑いあった。


・・・よかった。とりあえずはこれならなんとかこの子と普通に会話が出来るっ!

お休みにならないけど、サンキュー夏休みっ!
お前の存在は、無駄じゃあなかったぜい!



「ねえ、杏奈ちゃん?なんか、目の下に隈が出来てるよ?!大丈夫?!まだ体調良くないの?」


あか〜〜〜〜ん!

その、話題は、あきまへんっ!
思い出したら、貴女の顔が見れなくなっちゃいますっ!!

「・・・いや、あのね?!昨日遊んだでしょ?!そしたらお盆休み、どうしようかなぁって思っちゃってさ〜…雑誌やネットで色々検索しまくってたら朝になっちゃって、あんま寝てないの」

とりあえず、半分ウソで半分本当のことを言って誤魔化してみる。
この子はこんな感じでのほほんとしているけど、意外と嘘を見破る能力に長けているのだ。
 だから、嘘を付きたくはないけど、つくなら信憑性の高くなる事実を織り交ぜなければ即バレてしまう。


「ふぅ〜〜ん?そうなの?で、何かいい記事は見つかった?!」

え…良い、記事?!?!


「あ、う、うん。ほら、昨日近くを通ったでしょ?魚丸のお店、アソコの宿泊料金が格安でさ〜…」

よかった……以前見た記事、頭の中に入っていて助かったぁ。


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