がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ
第4章 私の、戦い(お預けと戦う私(苦笑))
ここからは。
私の、私による、私との戦いが幕を開ける……。
親友で、幼馴染。
いつもそばにいる存在の彼女。
そんな子を…同性の、女の子を好きになっちゃった私は……。
生殺し…いや、お預けな状況と戦うことになってしまった。
小さい頃は、仲良く手を繋いで歩いていたのになあ……。
大人になると、そんな簡単なことができなくなっちゃうなんて……。
電車の中、横に座る雫。
(……あ。いい香り……雫、リンスを変えたのかな?)
ふわん…と横から香る甘くて少し柑橘系が混ざった独特の香り。
それが、私の欲情心を刺激しまくる。
(ああっ…触りたい触りたい……)
でも、さわれない。
・・・いや。
この状況なら、何気なく触れるんちゃうん??
ほら、リンス、変えたの?ってさりげな〜く手を伸ばして。
・・・・・。
よしっ!
髪の毛触るくらいなら、行けるじゃん。
そう想って、となりのカノジョを見ると。
「はうんっ!」
そこには、艶っぽいうなじ様が見えていて。
夏の暑さでしっとりと汗をかいたはずのそこは…綺麗な髪の毛が少し湿っている様子で張り付いていて。
私の心を更に煽る。
「……どったの?杏奈ちゃん。私に何かついてるん?」
……流石にあんだけガン見してれば、そりゃ、おかしな気配に気付くわなぁ(汗)
いかんいかん。
とりあえずなんとか誤魔化さないと……。
「……ん?あ、いや。なんかいつもと違う匂いがするなあって思って。
もしかして、リンス、変えたの?」
すると、雫は嬉しそうに笑顔で答えてくれた。
「うん♡さっすが杏奈ちゃん☆気付いてくれて嬉しいな♪」
そりゃ、今の私ならそのくらい、間違いなく気が付きます。
なんたって、今、貴女のことがいっちばん好きなんだから、些細なことだって見逃しません!
・・・あうっ……。
これじゃ、私……変人じゃんか(泣)