がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ
第4章 私の、戦い(お預けと戦う私(苦笑))
しかしっ!
雫を意識して、雫に恋する変な乙女となっている今の私に、そんな事をすると、だね?!
ぽひゅ〜〜〜っ!!
私の顔は、火にかけたやかんのように熱く火照り出し、しゅんしゅんと音を立てて湯気が上がる。
・・・そんな訳はないけども(苦笑)
そのくらい、顔が一気に熱くなってしまった。
「え?!あ、あつっ!!おでこ、あついっ!!杏奈ちゃんっ!!熱、あるじゃないっ!!」
「え…あ、あ、あ、そお?」
「また、無理して仕事に出てっ!!工場の中で倒れたら、皆が心配するでしょっ?!」
雫が怒るには訳がある。
それは以前、風邪気味なのを押して仕事に出てきて……本人としては無理しているつもりはなかったのだけど……気がつけば熱がぐんぐん上がって、立っていられないほどになり、工場の保健室へ担ぎ込まれたことがあるのだ。
その時の雫の心配そうな顔が……。
今、目の前でまた、おんなじ顔で私を見ている彼女が居る。
でも…コレはそういうんじゃないんだよ、雫。
「だめだよっ!今日は会社、休んだほうがいいってばぁ!」
「ちっ…違うのよ、コレは……」
「違うく無いっ!私。電話するっ!!」
ど、どうしたものか・・・。
このままじゃ、私、ズル休みさせられちゃう。
しかも、送り届けようとする雫にまで迷惑をかけちゃうっ!
・・・。
こうなったら。
話すしか、無い。
・・・・・でも、どう話す?
正直に打ち明ける??
そんな事しちゃったら……。
きっと嫌われちゃう!
それは、駄目。
じゃあ……うそをつくの??
それも、駄目。
感の良いこの子には嘘は通じない。
・・・万事、窮す……(泣)