がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ
第4章 私の、戦い(お預けと戦う私(苦笑))
渋滞に巻き込まれること1時間あまり。
私達はようやく四日市を抜け、鈴鹿市に入った。
渋滞も和らいで、私達はコンビニへトイレ休憩に入る。
駐車場へ車を押し込むように停めた雫はサイドブレーキをギュッと掛け、エンジンを切ってから
「ぷっはああぁあ〜〜〜〜っ!」
と、めちゃくちゃ大きな息を吐いて私をびっくりさせた。
「…あ〜……めっちゃキンチョーしたあ!つ、つかれたあぁ!」
そのセリフを聞いた私も急に脱力してしまい、ダッシュボードに両腕を付いてがくんと頭をうなだれながらふうぅ〜っ!と息を吐く。
とりあえず、、命の危機は過ぎ去ってくれたみたいだ。
「ごめんね、杏奈ちゃん。私、メッチャ久しぶりの運転だったからすんごく緊張してて、話す余裕が無かったぁ」
・・・で、しょうね。
とても余裕のある運転スタイルには見えなかったよ、雫……(汗)
「ぷっ……あ、あはははははっ☆」
緊張感から開放されて、今までの雫の運転する姿を思い出し、私は笑いがこみ上げて来るのを押さえきれずに笑いだしてしまった。
「んもう!なによぉ!笑うこと、無いじゃない!」
「ごめんごめん。だって…あははははは……」
もちろん、いつにない真剣すぎる雫の顔を思い出していたのもあるんだけど、それよりも私が今まで緊張していたことが可笑しくて仕方なかったんだ。
この子は…何時もと変わりがない、いつもの彼女だったんだ。
それなのに、私と来たら……。
「笑ったお詫びに、ここからは運転代わってあげる。それでいい?」
私がそ言うと、雫は満面の笑みを浮かべながら大きく頷いた。
「運転かわりま〜す☆じゃ、ちょっとお手洗い行こっか?」
足取り軽く、私達はコンビニの中へ入っていったのだった。