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がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ

第6章 6章 想いを、重ねて・・・(H表現あり〼)


 津の海水浴場から車を走らせ、湾岸道路へ入った私達はそのまま名港まで車を向かわせる。
四日市を通り過ぎ、桑名東で降りてから今度は再び名四国道へ向かい・・・。

 さっきまでと、今と私達は違っていた。

 津へ行くときは雫の運転だったしそんな余裕はなかったのもあるけど(苦笑)今の私達は。

 ベンチシートの有りがたさって、こういう事を言うんだなってしみじみ思う。
 私の左腕に、雫の右手がそえられて…この子のぬくもりを感じながら運転する、その幸せと言ったらもう。
特に何か話すわけじゃあないんだけど、それでも体が触れ合うことの幸せを噛みしめる。

もう、我慢しなくっても、いいんだから。


そして……

名四名物(?)のホテルが並ぶ場所へやって来て・・・。
キリンの絵が可愛い、ラブホテルへ車を乗り入れた。


「・・・ここ・・・恋人ができたら入ってみたいって…ずっと思っていたんだぁ…」
「え?そっちにあった温泉付きの場所じゃなくて?」
「だって…初めてで温泉なんか入っちゃったら多分そこで幸せになっちゃって、すること出来ないんじゃないかな〜って」
「いや・・・体がしっかりあたたまるから湯冷めしにくくて良いんじゃないかな?」
「…じゃあ、あっちにする?」

そう言って雫の顔を見ると、彼女は小さく首を横に振った。


「ここがいい。杏奈ちゃんが選んでくれたんだもん。温泉付きは、また今度にしよ?」

 ・・・夜の恋人たちは、ラブホに入る時こんな会話をしているんだろうか?
お互いにこんな場所に入るのは初めてだし・・・緊張のドキドキが止まらない。

 ましてや、私達は女性同士の特別カップルだ。
ホテルの受付のおじさんに変な顔されたりしないだろうか?


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