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がーるず・らぶ2 ラブ・スイッチ

第6章 6章 想いを、重ねて・・・(H表現あり〼)


「え〜〜〜っとぉ・・・(汗)」

 車で入ってみたものの……普通のホテルとは造りが全然違ってて。
まず、ガレージみたいに一台しか止められない駐車スペースに車を入れて。
そのまま車から出ればホテルへの入り口があって……小さなドアを開けて中へ進むとすぐ、パネルが壁に埋め込まれていてそこに色々な部屋が写真で案内されていた。
 各写真(部屋の案内板)には説明文と番号が表記されていて……
部屋のパネルの消灯されている所は利用者がすでにいるって事らしかった。


「え〜っと。ジャングルパラダイスは…気分は密林。森の中で自然に帰ろう??
ヘブンズリゾート…気分は天国?ふわふわもこもこの白い空間で柔らかな気持ちになるでしょう??・・・なんじゃ、こりゃあ」

 前者は観葉植物や蔦やらが部屋いっぱいに飾られていてジャングル気分になれる…らしく、後者は壁から床から天井からベッドまで全部真っ白。
すべり台やブランコまで完備されていて天国で遊んでいる気分になれるらしい。


「奇をてらった部屋ばかり……でもない?」

見ると海外ドラマで出て来そうなニューヨークの夜景を見下ろした豪華な部屋なんかもあって、セレブ気分が味わえそうな感じになっている。


「なんか面白ぉ〜い♪あ、こんなのもあるよ☆」

雫が指差したのは、“気分は動物園?!大きなぬいぐるみ達に囲まれてハッピーになりましょう”
というものだった。


「なんかぬいぐるみ達に見られている感じになりそうだからちょっとね〜…(汗)」

なんか、もうちょい初心者に優しい部屋は無いのだろうか?(苦笑)

全面鏡張りのミラーハウスとか、めっちゃ気が散りそうなんですが。


「う〜ん…あ、これ、良さそう♡
“気分は軽井沢。別荘のような心地良さをあなたにも” だって」

 壁がログハウスみたいに丸太むき出しみたいになったところ以外見た目には普通っぽく見える。


「コレを押す…の、かな?」

パネルの脇に番号が書かれたボタンがあって、雫は私が頷くより早くボタンを押した。


『当店へ、ようコそ。お客様ガ 選ンだのハ、333 号室ニ なりまス。点滅ランプ に 従っテ お進みクださイ ごユっくりどうぞ』

 機械で誰かの声を合成したような女性の声のアナウンスが流れ、壁に埋め込まれたライトが点滅を始めた。


………想像してたのと違う…。


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