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機動戦士ガンダム~サマーバケーション~

第3章 夏の終わり

いろいろ思い悩んだが、ヒロミもカイトもそれぞれの軍に戻ることを決意した。
一番の理由はカリン島を戦争に巻き込まないため。

マコも子供たちも別れを大いに悲しんだ。

「みんな、ありがとうな。この島での暮らしは本当に楽しかったよ」

「でも、ずっと夏休みってワケにはいかないんだ」

ヒロミもカイトも瞳が潤んでいる。マコも子供たちも瞳を潤ませる。

「この島だけは絶対に戦争に巻き込まないって約束する」

「だから、これからもみんなで力を合わせて幸せに、楽しく暮らしていってほしい」

自分たちがここにいると知られたからには軍がやってきて島が戦争に巻き込まれる危険は否めない。それを避けるための決意だということはマコも悟っていた。でも別れはツラい。大粒の涙が頬をつたう。

「最初、モビルアーマーで島に打ち上げられた時には何てヤツらが来たと思った。でも、最高に楽しかったよ、ありがとう」

マコは涙声で言った。

「約束どおりこの島だけは戦争に巻き込むなよ。それから・・」

号泣してしまって言葉が続かない。

「それから、二度と帰ってくんな!」

泣き声でマコは何とか想いを叫んだ。

「ごめんな」

ヒロミは思わずマコを抱きしめた。

ふたりの送別会は盛大に行われた。
そして翌朝、それぞれのパートナーの女性が迎えに来てヒロミとカイトは去って行った。


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