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「で――――…その…俺…えっと…」


少年は更に緊張ぎみに私を見つめ…何かを言いたげにモジモジする。


「どうしたの？落ち着いて――――ジュースおかわりする？」


空になったグラスにジュースを入れようと立ち上がると、少年も一緒に立ちあがり…私の手を掴んだ。


「――――！？」


「お、俺の――――…童貞を……もらってください！」




「――――え？」



意味が…分かりません！


だって、人生初の彼女が出来たのなら…その子に童貞を捧げるんじゃないの？


「えっと――――…ごめん……な、何で？」


掴まれた手が少し震えているように感じる…。