扉を開けて AN
第7章 俺のニノちゃん
「ニノ今日は有難う、今度メシ奢るから」
「どういたしまして、じゃあまたね潤くん」
「あ、ちょっと待って、ニノ」
帰り際
あ、結構あっさりなんだ、良かった
離れるのが寂しくて 目の前で
ハグ&チューとかされたら
どうしよ、って思ったよ
と、ほっとしたのも束の間
松潤がニノちゃんの前髪に触れて
愛しそうに指でかきあげた
「ウィッグで変なくせついちゃってた」
松潤は そう言ってにっこり笑うけど
俺はドキッと硬直
やっぱりカップルの別れ際は甘すぎる
目のやり場に困るよ