扉を開けて AN
第7章 俺のニノちゃん
7-2
「ニノちゃん、もっとしっかりつかまった方が・・・
荷台じゃなくて俺につかまってくれない?」
「・・これでいい」
「・・足・・大丈夫?痛くない?」
「ん・・潤くんに湿布貼ってもらったし・・」
そっか
そりゃよかった
愛しい彼氏に貼ってもらった湿布は
さぞかし効き目があるでしょうよ
ホントは俺の腰にしっかりつかまってくれた方が
安定するんだけど
ハイハイ、松潤以外の男にはくっつきたくないよねぇ
控え目に荷台の端を握るニノちゃんを後ろに乗せて
ペダルを漕ぎながら
俺は密かにやさぐれていた