扉を開けて AN
第7章 俺のニノちゃん
足首をテーピングで固定したニノちゃんは
いつもより小さく見えて
絶対俺が守らなきゃ!って気持ちが高まる
「ニノちゃん、ごめん!俺 毎日送り迎えするから」
「え?いいよ、そんな・・・」
「良くない!俺のせいだもん!」
「だって・・部活だってあるし」
「朝練は自主練だから別にいかなくても大丈夫だし
帰りもニノちゃんの捻挫が治るまでは休むよ」
「いや、ダメだろ、キャプテンなのに」
「だって その足じゃチャリ無理でしょ?」
「そうだけど・・・」
「あ。じゃあ、帰りは俺の部活終わるの待っててくれる?」
「え・・・」
「だってこれは俺の責任だもん、ねっ?お願い!
部活終わったらちゃんと安全運転で送るから待ってて?」
「・・でも・・・・」