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イラクサの棘

第25章 踏み出す一歩




「ほおおおぉ、おめえら2人とも
やけにすっきりした顔色してねぇか?」

「はい、翔さんの看病のおかげで
よく眠れましたから。」

「俺は、潤が元気にしてくれて…
じゃねえや。潤が元気になってくれて
嬉しくて、おかげで元気っす!」


「はぁぁぁ
んで、熱は下がったんだな?」

「はい、おかげさまで平熱です。」

「松岡先輩のおかげだよな。
薬よく効いたみたいです。」

「おうおう、アレ使ったか!
ってか、じゃあおめえら
もしかして、昨日の夜イチャコラしたんじゃあ?」

拳骨を振り上げる松岡先輩
目は笑ってるけど、
とんだ勘違いでぶん殴られるのはごめんだ。

「いや、昨日はマジで
それどころじゃありませんでしたって、
まあ、今朝はちょっとだけ…かな?」

「もう、翔さんっ!」

「あははは、なんだよそれ?
まあ、元気そうで安心したわ。
けど、今日はまだおとなしくしとけよ。
イチャコラするのもほどほどだぞ!」



医者からの進言だもんな
松岡先輩の手作り雑炊を満腹になるほど
ご馳走様になり
午前中はゆっくり過ごすことにした。
午後は潤の体調が良くなったら
晩飯の買い出しに行こうと考えていると
ある提案をしてくれる。



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