狂愛の巣窟
第4章 【意のままに踊らされて…】
ちゃんと中に出して………
私の中に残して。
爪痕残してくれたらお仕置きたくさん与えてもらえるの。
どうか……どうかこんな私を見限らないで。
果てた後も享さんの身体にたくさんキスマークを着けてしまいました。
「何処にも行かないのに……俺は一生、十和子のモノだよ」
そう言いながらも嬉しそうじゃない。
若い頃思い出すね?
享さんにも胸の上に着けてもらった。
明日、一颯くんが見たらどうなるのか想像しながら眠りにつくの。
お言葉に甘えて朝ご飯は享さんに用意してもらった。
お弁当だけは私が作る。
見送る際もネクタイを直してあげながら触れるだけのキスで行ってらっしゃい。
バタバタと有紗も見送った後。
洗面所から出て来た一颯くんに腕を掴まれそのまま2階へ上がった。
勿論、向かったのは夫婦の寝室でエプロンを剥ぎ取られベットに私だけなぎ倒される。
「此処で昨日した事、俺にもしてよ」
「え…?」
いつもの甘えたな表情はいっぺんに変わって怒りに満ちた目で私を見降ろしている。
「どんな風にセックス始めたの?ちゃんと誘った?それともまた親父から?」
首を振ると「じゃ、誘ったんだ?」と聞かれ頷いた。
まさか一から全部再現しなければならないなんて思いもしなかった。
寝てもらい、私は享さんにした事をそっくりそのまま一颯くんに。
「へぇ、壁の向こうでこんな事してたんだ?親父にもそんなフェラしてあげてるなんて妬けるな……」
事細かく思い出しながら同じように喘ぎ、腰を振る。
「マジかよ、あぁ…クソ、気持ち良過ぎる…っ」
お仕置きだとわかっていながらこのままでは面白くないので煽ってみました。
「享さんはもっと下から突いてくれるの……だから私もすぐにイクのよ?一颯くんは自分だけ気持ち良ければそれで良いの?そんなの独りよがりなセックスよ」
騎乗位でそんな風に言われたら神経を逆なでしちゃうかしら?
良いの、あなたが本気で狂う瞬間見せてみなさいよ。
体勢は逆転して一颯くんが上となる正常位に変わる。
「独りよがり…?ああ、そうかよ、そんな俺にイキまくってんの十和子さんじゃないの?俺との方が声出てんじゃん」